日本のベネツィア、京都の伊根から観光目的の天橋立へ。
宿は以前から訪れてみたいと思っていた宿へ。
軽井沢の山荘で有名な吉村順三さんが設計し、1966年に建てられた文珠荘へ泊まりました。
結論から言うと、宿泊して本当に良かったと思いました。
エントランスには、雨の日でも濡れないよう庇の深い車寄せがありました。
エントランスホールを入り、先ず印象に残ったのは、
ホール間口の広さと高さを抑えた天井。
吹抜があるような高層階を持つホテルとは全く異なり、
居心地の良さをすぐに体感できる天井の高さでした。
ホールの袖には、シンプルにデザインされた暖炉があり、
旅で疲れた体を暖炉の炎が癒してくれます。
宿の方は細部まで気を配った対応で、
宿泊部屋へ案内してくださります。
部屋へまでの動線もわざと距離を持たせ、
数回廊下を曲がります。
その廊下にも適所に坪庭が見えるよう設計されていて、目を楽しませてもくれます。
廊下の床も畳が使われており、足裏から優しく包んでくれるような感覚を覚えました。
部屋へはいると、和室の袖にカーペット敷きのヌックのような椅子が置かれたスペースが。
宿泊室となる和室には吉村障子。
雪見障子になっていて、庭の緑と運河が見渡せます。